ゆっくり、ゆっくり。

イラストと日々の思い。

【旅は楽しい3】弘前レンガ倉庫美術館




すっかり間隔が空いてしまいましたが、青森と岩手の旅の続きです。
行ったところで印象に残ったことを書き残しています。


ご興味がありましたら。

【旅は楽しい1】三内丸山遺跡 - ゆっくり、ゆっくり。

 

【旅は楽しい2】青森県立美術館 - ゆっくり、ゆっくり。



青森県立美術館に行ったその日、宿泊は弘前でした。
青森に手頃な値段の宿を見つけることができなかったためですが
弘前に行けて良かったです。


特に予定を決めずにいた2日目ですが、
弘前公園方面に向かってぶらぶら散歩。
その途中で立ち寄ったのが弘前レンガ倉庫美術館です。


赤煉瓦のシンプルな作りの建物。
元々は酒造工場として建てられた歴史のある建造物です。
周辺は広々とした公園でベンチも置いてあります。


入ってすぐ奈良美智さんの「A to Z Memorial Dog」が展示されていました。
青森県立美術館では「あおもり犬」をチラッとしか見れなかったので
今度はじっくり。写真もOKだったのでしっかり撮りました。


現代美術作家の大巻伸嗣さんの展覧会ー地平線のゆくえが開催されていました。


展示エリアは黒い壁が続きます。この黒はコールタール塗料なのだそう。
暗いのでスタッフの方が小さな明かりで誘導してくれます。
幻想的で不思議な世界を歩いているような感覚。


ある展示室では暗い部屋の中に何本も太い木が立っていて、音が聞こえました。
私は、キツツキだと思いましたが、夫には別の音に聞こえたようです。


また、真っ暗な中で、薄くて透明感のある布が波打っている空間があり
聞こえてくる音が声のようにも聞こえ、初めはちょっとぞくっとしました。
(後で案内を読んで知ったのですが、津軽地方の人たちの声を集めてできた音でした。)
見続けているうちに、それは不思議と心地よいものに変わり、
私には、波打つものが滝と滝壺から溢れ出る水のように感じられました。
いつまでも見ていたい、そんな思いにもなりました。


どの展示物も見る人によって変化するイマジネーションを掻き立てるものに思えました。この日目にした展示物は、今も強く残っています。


大巻伸嗣さんの展覧会は10月9日(月)まで開催されています。

www.hirosaki-moca.jp



美術館を出た時間がちょうどお昼時。
隣接するカフェ&レストランに入りました。
美術館と同じ赤煉瓦造り。

ここでは、りんごの醸造酒・シードルが作られています。


ゆっくりとランチをとり、ここで時間切れ。小雨も降ってきました。
この日は盛岡に泊まるので、弘前駅に引き返します。




次回は、弘前の古本屋さんで見つけた本について書こうと思っています。
旅の記録、この調子で行くと長期間に渡ることになりそう〜(๑>◡<๑)